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加藤直子皮膚科スキンクリニック

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皮膚疾患について
【紫外線対策に日焼け止め(サンスクリーン)を使用しましょう
(院長 加藤直子)】

  これからの季節は太陽が強くなり、紫外線の皮膚への悪影響に注意が必要です。紫外線のうち、地表に降り注いで皮膚に影響を与えるのはUVBとUVAです。正午を挟んだ2時間で1日の総紫外線量の約60%が地表に降り注ぎますので、その時間帯に屋外にいると、かなりの量の紫外線を顔、耳、手の甲などの露出部の皮膚に浴びます。
 紫外線の急性傷害として、日焼け(サンバーン)が生じます。サンバーンのピークは紫外線を浴びた24時間後で、軽症ではヒリヒリ感を伴った紅斑を、重症では浮腫を伴う紅斑や水疱を生じます。その後、72時間までの間にメラニン色素の沈着(サンタン)が現れます。紫外線を浴び続けると、数十年の潜伏期の後に、慢性傷害としてのシミ(日光性黒子)、シワ、たるみなどの「光老化」と呼ばれる変化が現れます。さらに皮膚の細胞のDNA(遺伝情報)に損傷を与え、皮膚がんが生じる「光発がん」の危険性も高まります。
 紫外線対策として、帽子や長袖のウエアーを着用し、日焼け止め(サンスクリーン)をつける必要があります。サンスクリーンにはSPF(sun protection factor)やPA(protection grade of UVA)など の指数が表示されています。これらは日本化粧品工業連合会で取り決めている紫外線防御の指標です。SPFはサンバーンを抑える指標で、数値が高いほど有効で日本では50までか、それ以上の効果がある場合は50+と表記されています。PAはサンタンを抑える指標で、+から++++で表記されていますが、その根拠になっているのがPPD (persistent pigment darkening)という指数で す。PA++++はPPDが16以上を意味し、黒化を極めて強く抑える効果が期待されます。サンスクリーンの生産国によっても表記が異なっていますので、よく確かめて購入することをお勧めします。


6月25日号のオントナに、「紫外線対策に日焼け止め(サンスクリーン)を使用しましょう」の記事が記載されました。6月25日号のオントナに、「紫外線対策に日焼け止め(サンスクリーン)を使用しましょう」の記事が記載されました。

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