大崎ペインクリニック|大崎市|麻酔科|ペインクリニック内科|ペインクリニック外科


0229-22-1310
〒989-6221
宮城県大崎市古川大宮3丁目8番10号

施設紹介

治療方針

 国際疼痛学会は「痛み」を「実際に何らかの組織損傷が起こった時、あるいは組織損傷が起こりそうな時、あるいはそのような損傷の際に表現されるような、不快な感覚体験および情動体験」と定義しています。このように痛みは、神経が伝える感覚であると同時に人の感情を伴うということが最大の特徴であり、薬や神経ブロックで感覚を伝える神経を遮断するだけでは痛みを十分にコントロールすることができないこともある、疼痛治療の難しさの一因になっていると考えられます。ペインクリニック領域では昨今、身体の痛みのみならず、心理社会的な背景が関与する心の痛みにも対応すべく心理的なアプローチや認知行動療法などの有用性が盛んに報告されています。
 私自身もこのような難しい痛みを何とかしたいと思い悩んでいた時に、東洋医学(漢方治療)に心身一如の考え方があることを知りました。漢方治療では心と体はお互いに強く影響し合うという考え方に基づいた治療体系となっており、複雑な痛みを取り扱うペインクリニック領域においても非常に有用な治療法になるのではないかと考え、東洋医学(中医学)を学びました。これまで涌谷町国保病院にて東洋医学外来を担当させていただき、漢方治療の有用性を日々実感しておりました。現在では、ペインクリニックにおける疼痛治療に西洋医学的なアプローチに加えて積極的に漢方治療を取り入れております。
 大崎ペインクリニックではこれまでの経験を生かして様々な痛みに対し、神経ブロックを中心とした西洋医学による疼痛治療と漢方薬を中心とした東洋医学的な治療を合わせて行っていくことにより、地域の皆様のお役に立てるように精進していきたいと考えております。


院内風景

【全景】
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【待合室】
当院では予約制を導入いたしております。
予約なしの診察、治療も可能ですが、お待ちいただく時間が長くなる場合もございますので、ご了承ください。患者様の症状などによって診察、治療の順序が前後する場合もございます、ご理解とご協力をお願いいたします。

 



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【診察室】
電子カルテを導入しております。
X線透視装置とも連動しており、レントゲン写真を確認しながら問診診察を行います。

 



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【処置室】
神経ブロックを行ったり、神経ブロック後、お休みいただくためのスペースです。
神経ブロック後は血圧などが変動しやすいため、血圧、心拍数、酸素飽和度、心電図などをモニターしながら一定時間、経過観察のための時間をいただいております。

 


院内設備

神経ブロックのやり方にはランドマーク法(ブラインド法)と言って体表から確認できる骨などの目印(ランドマーク)を手掛かりにして針を刺す方法と、X線透視装置や超音波画像診断装置を用いておこなう方法があります。ランドマーク法は特別な機材を必要としないため、いつでもどこでも行うことができるといった利点がありますが、安全に正確に行うためには相応の技術の習得が必要となります。一方、X線透視装置を用いた方法ではブロック針を目視しながら行うことができるため針先を正確にコントロールできるといった利点があるものの、被爆するといったデメリットもあります。また、超音波画像診断装置は被爆の危険性はないものの体の深い部分では正確な画像が得られにくいといった特徴があります。 当院ではそれぞれの特徴を踏まえて、種々のブロックにあった方法でランドマーク法、X線透視装置、超音波画像診断装置を使い分けております。



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【X線透視装置】
当院では最新型のFPD(フラットパネルディテクタ)方式、CアームX線透視装置を導入しております。FPD方式の特徴として従来型のものよりも高い解像度と広い視野を得ることができます。またCアームを用いることにより、あらゆる角度からのアプローチが容易になるため、より安全によりスピーディーにX線透視下神経ブロックを行うことができます。そのためFPD方式のCアームX線透視装置を用いることで被ばく線量も低く抑えることができると考えております。神経根ブロック、椎間関節ブロック、椎間板造影などはX線透視下に行います。



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【超音波画像診断装置(エコー)】
当院では星状神経節ブロック、腕神経叢ブロックなど一部の神経ブロックでは超音波画像診断装置を用いて行っております。神経、血管、筋肉などを確認しながら行うことができるため、神経ブロックをより安全に、より正確に行うことができます。また、被爆の心配もありません。

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